実は間違いだらけ!正しい日焼け止めの選び方と使い方
日焼けが気になる季節がやってきましたね。
太陽光には紫外線が多く含まれています。
紫外線を大量に浴びることによって皮膚の中に「メラニン」が溜め込まれ、
それが肌を黒くすることで日焼けが起こります。
それを防いでくれる有り難い味方が「日焼け止め」…ですが、
多くの人は使い方を誤っています。正しく使って、正しく日焼けを防ぎましょう。
サンタンニングとサンバーン
日焼けには良い日焼けと悪い日焼けがあるのをご存知ですか?
良い日焼け「サンタンニング」
サンタンニングは日光によって作られたメラニン色素を、
肌に自然に吸着させた状態の日焼けを指し、肌への負担も少ないため良い日焼けと呼ばれています。
美しく褐色色の肌に焼きたい方は、このサンタンニングを目指しましょう。
1日でサンタンニング状態にすることは難しいため、じっくりと肌を焼いていく事が必要です。
悪い日焼け「サンバーン」
サンバーンは日焼けの中でもやけどに近く、日光皮膚炎に該当します。 皮膚が赤くなってヒリヒリと傷んだり、水ぶくれができている場合はサンバーンになります。
急激に強い日差しにあたったり、長時間紫外線にさらされるとこの状態になりやすく、
日光を浴びてから半日~1日の間にピークを迎えます。
色白の人、水着で1日外にいる人、雪のある場所でなりやすいため、注意が必要です。
しっかりと日焼け止めを塗って、サンバーンにならないように事前に対処しておきましょう。
もしサンバーンになってしまったら・・・
今すでに日に焼けてしまっていて痛みが出ている方はアフターケアをしましょう!
アフターケアには体を冷やすことがおすすめです。
日焼けしすぎた肌はイコールやけどと同じ状態です。
治りを早くするためにも、ジェルやローションでしっかりケアしてあげましょう。
ちょっと今日は焼け過ぎちゃったかな?という方にはローションタイプを、
赤くてヒリヒリして痛すぎて眠れない!という方へのおすすめは「アロエ成分」の入ったジェル系です。状況に応じて、使い分けてみてくださいね。
SPFとPAについて理解しよう
SPFとは?
Sun Protection Factorの略称で、紫外線を浴びた後に赤くなるまでの時間を
どれだけ長くできるかを倍数で表示している数値となります。
つまりSPF30だと30倍。日焼けまで10分かかる人がこれを使うと300分効果が持続するということになります。
日常生活では30~35程度、スポーツやアウトドアには50以上がオススメとされています。
PAとは?
Protection grade of UV-Aの略称で、UVAをどれだけ防げるかを表しています。
数値化できない要素のため+記号を用いてその強さを表現しています。
+の数が多くなるほど、UVAの防止効果が高くなります。
UVAとは・・・?
紫外線A波を指します。
メラニン色素の合成を増やすためシミ・シワ・たるみの原因となります。
- 波長が長く、表皮だけでなく肌の奥の真皮まで届く
- 雲や窓ガラスを通して肌まで到達する
- 赤みや炎症が起きにくいので気付かないことがある
- 日常生活を送る中で「うっかり日焼け」をしやすい
SPFもPAも高いものを選べばいい・・・と思ったら大間違い!
今までの説明を読んで、じゃあ数値が大きいもの×PA++++を選べばOKじゃないか!…と思われた方もいらっしゃると思います。でもそれは大きな間違いです。
効果が高い日焼け=肌への負担も大きい日焼け止めのため、注意が必要です。
出かける先や1日のスケジュールによって使う日焼け止めも変えましょう。
また、人間の肌は「3分以上」紫外線を浴びると
確実にメラニン色素が体内に残ると言われています。
メラニン色素が体内に残ると、皮膚の老化が進行してシミ・シワ・たるみの原因に繋がります。
近場だからと油断せず、しっかり塗るようにしましょう。
海・プール・BBQなどアウトドアにオススメ
日常生活にオススメ
敏感肌・お子様にオススメ
メイクの上からのお直しに
男性も日焼け止めを塗る時代!
日焼け止めの正しい使い方
日焼け止めの効果をより引き出すために、正しい使い方を理解しておきましょう。
- 化粧水・美容液で肌の調子を整える
- しっかりムラなく伸ばす
- 刷り込まずに表面を撫でるようにつけていく
- 二回にわけて塗り重ねる
- 2~3時間おきに塗り直す
乾燥した肌に塗ったり、薄く伸ばしたり、古い日焼け止めを利用することで、
効果を発揮出来ない場合がありますので注意しましょう。
また、直前に日焼け止めを塗っても馴染むまでの間に日に焼けてしまう可能性があるため、
外に出る20~30分前には塗っておくと良いでしょう。
1日の終りには…
日焼け止めを塗ったままだと、肌にも負担が残ってしまいます。
石鹸や専用のクリームを使ってしっかりと落としてあげましょう。